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1990年1月 Archive
また「中国」で歪められた 「朝日」のチベット報道
『諸君!』平成二年(一九九〇)一月号
チベット寺院の破壊は文革以前、中共軍によることは明らかである。
それにあえて触れない朝日の、例によって中国のお先棒かつぎ――。
十月五日、ノルウェーのノーベル平和賞委員会から、本年度(一九八九年)のノーベル平和賞が、チベットの政教両面にわたる指導者、ダライ・ラマ十四世に授与されることが発表された。本年度の候補者には、レーガン前米大統領、ゴルバチョフソ連書記長、それに南アフリカの反アパルトヘイト運動のリーダーで現在獄中にある、ネルソン・マンディラ氏も含まれていたというから、ダライ・ラマ法王の非暴力の思想が、いかに高く評価されたかが分かる。これによってチベットの人々の民族自決の運動が、世界的な支持を獲得したことは明らかである。その証拠に中華人民共和国政府は大きな衝撃を受け、十二月十日に行われる授賞式への国王の出席を中止するよう、ノルウェー政府に圧力をかけるという、極めて非礼な行為に出ている。
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