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1993年8月 Archive

皇室の言論責任を問う

【「開かれた皇室」論が招いた日本の危機的状況を憂う】
『ヴォイス』平成5年(1993年)8月号

【売れっ子脚本家の貧寒な皇室像】
六月九日、皇太子殿下のご成婚が行われた。私自身、皇室問題の専門家では全くないが、日ごろ皇室のあり方に関心を抱いている者の一人として、現在の皇室および皇室の論じられ方について感じている疑問を、この機会に率直に述べさせていただきたいと思います。
まず今回のご成婚の際のマスコミ報道の問題から始めよう。新聞・放送・出版などのマスコミ・メディアにおいてじつに大量の情報が生産・流通させられた。一口でいえば情報のバブル現象であって、マスコミ産業ではバブルは全く崩壊していない。その見本が御成婚の当日の主要各紙朝刊に付けられた別刷り特集であり、元日のそれと同じく、広告と写真ばかりが目立つ内容の乏しいものであった。当日の社説では、『毎日』が分量も多く力を入れて「開かれた皇室」論を展開していた。一方、平成元年一月八日、「新天皇への私たちの期待」と題する社説で開かれた皇室論を謳い上げた朝日は、今回は制裁を欠いていた。産経そして日経の社説には、開かれ過ぎに対する危惧の念が表明されていたのが注目された。

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