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2011年10月 Archive

宇宙軍拡を狙う中共

『月刊日本』2011年11月号 羅針盤 2011年10月22日

111029.jpg 9月29日、中共が初めての宇宙ステーション「天空1号」の打ち上げに成功した。この打ち上げは、野心的な中共の宇宙ステーション計画の、第一歩となるものである。
 産経新聞の9月27日・同30日の記事、朝日9月30日の記事、および産経の10月3日の社説によると、この宇宙ステーションの重量は約8・5トンで、三人が生活できる空間があり、間もなく11月には無人宇宙船神舟8号を打ち上げて、これとドッキングさせる。ついで二〇一三年までに、今度は有人の宇宙船神舟9号・10号を打ち上げてドッキングさせるが、10号には女性の宇宙飛行士二人を搭乗させるという。天空1号の寿命は約二年を予定しており、二〇一五年までに「本格的な船内実験室」を持つ、天空2号・3号を打ち上げて実証試験を積み重ね、二〇二〇年頃までに、人間が長期に渡って滞在できる、60トン級の本格的な宇宙ステーションを、完成させる予定であるという。二〇二〇年の完成といえば、今から十年足らずの、短期間で実現させるわけである。

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産経新聞の優れた辛亥革命論

  • Posted by: 中の人
  • 2011年10月21日 22:52
  • 時評
111021.jpg 今年の10月10日が、辛亥革命の100周年と言うことで、新聞各紙も色々と報道しているが、私が目にした範囲で最も熱心であったのは、産経新聞の報道振りであった。同紙は毎週月曜日に大型の連載記事を掲載しているが、七月十八日から十月十日まで十一回に渡って、「孫文の志 未だ成らず 辛亥革命100年」と題して、辛亥革命を取り上げている。その中でも私が注目したいのは、矢板明夫記者による、第五回(八月二十二日)「少数民族政策 『漢族中心』遠のく共和」と、川越一記者による、第九回(九月二十六日)「消えゆく満州 宿願果たすための〝道具〟」の二つであり、すなわち両者とも中共のいわゆる「少数民族問題」に関するものである。

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辛亥革命における孫文の変節

『国民新聞』19167号 平成23年9月25日

111004.jpg 今年が一九一一年の辛亥革命から百周年ということで、その首謀者・孫文が話題になっている。例えば現在、東京国立博物館では、「孫文と梅屋庄吉」なる展覧会が開催されているが、梅屋庄吉とは、孫文の経済的な支援者であった日本人である。しかし孫文の実像と辛亥革命の実態に関しては、真実を隠蔽して徒に美化した情報が、無責任に垂れ流されていると言わざるを得ない。以下、革命時おける孫文の巨大な変節について説明しよう。

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