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2009年6月 Archive
執筆者から読者へ 二村陽子さんへの回答
- 2009年6月22日 16:53
- 月刊日本 羅針盤
『月刊日本』2009年7月号
本誌先月号で、私の一文に対する二村陽子さんの感想文を拝見した。二村さんは私に特に回答を求められているわけではないが、折角の機会だから二村さんの文章に関連して、今話題になっている、田母神論文への率直な私見を述べてみたい。
二村さんは次のように言っている。「歴史認識といえば、『あの戦争は侵略だったのか否か』の話だという固定観念自体が、時代遅れで日本を弱体化させている。」私はこの見方に、基本的に賛成である。ただし田母神論文の中心テーマは、「日本は侵略国家だったのか」というのであるから、あの戦争だけでなく、より広く近代史全体への見方に関わるものだろう。田母神氏は結局、「日本は侵略国家ではなかった」と主張されているわけだが、私は「侵略国家でいいじゃないか」という考えである。
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歴史を捏造するロシア
- 2009年6月22日 16:49
- 月刊日本 羅針盤
『月刊日本』2009年7月号 羅針盤
五月二十六日の朝日新聞によると、ロシアで大統領直属の「歴史捏造の試みに対抗する委員会」なるものが、十九日発足した。委員は二十八人で、治安関係の人間が多く、歴史学者は数名で、それも御用学者と評されているらしい。その目的は、「旧ソ連軍に自国民を大勢殺されたポーランドやバルト三国では、第2次世界大戦の歴史の見直しが広がっている」のに対して、反撃するためだとうい。これにはロシア内部でも批判があって、マスコミは「リベラル派の希望だったメドベージェフ大統領」に失望したらしいが、ロシアの政治には全く不案内な私でも、同大統領は始めからプーチン首相の忠実な子分にしか見えない。
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