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2012年7月 Archive
深まる中共への隷属
- 2012年7月27日 11:26
- 月刊日本 羅針盤
『月刊日本』2012年8月号 羅針盤 2012年7月22日
今からちょうど四十年前、一九七二年の五月十五日に沖縄返還が実現すると、それを花道として長期政権を誇った佐藤栄作首相は、引退を表明した。大きな政治課題をクリアーすると、総理大臣が引退するのは良くあることで、鳩山一郎首相は日ソ国交を、岸信介首相は日米安保改定を成し遂げて引退した。
ところで当時残されていた、最大の政治課題といえば、日本と中華人民共和国(中共)との正式な国交樹立問題であった。約二十年前、戦後処理としての講和問題で、全面講和か単独講和かの議論が起ったが、アメリカの意向に沿って、単独講和に踏み切ったのは当然であろう。その後、ソ連とは一九五六年に国交を回復したが、中共は戦後になって誕生した国であり、既に中華民国との正式な国交があったから、極めて複雑な問題となっていたのである。
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朝鮮戦争の悲惨な実態が、少し明らかになった
- 2012年7月19日 15:20
- 時評
二年ほど前、私はこのブログで、「朝鮮戦争の真実が明らかにされるべきである」という文章を書いたことがある。7月8日の朝日新聞朝刊に、ようやくその一端を取り上げた記事が掲載されている。
それはソウルの中野晃記者によるもので、見出しには「虐殺語る遺骨 慰霊なき放置」「『北の協力者』数十万人、軍など処刑」「朝鮮戦争の暗部、政権黙殺」とあり、リードの部分は、「朝鮮戦争のとき、韓国の軍や警察に虐殺された民間人の遺骨が大量に放置されている。国立慰霊公園の建設は進まず、地中に埋まる遺骨の発掘も中断したままだ。自国の暗部を明るみに出すことに消極的な保守系の李明博政権の姿勢が背景にある」とある。日本に対しては、戦前・戦中の朝鮮人の遺骨の返還を熱心にせまる韓国であるが、自国において大量の遺骨が放置されているわけである。
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