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2014年12月 Archive
チベット問題は侵略という「乱」
ブログ管理者から
酒井信彦先生に過去に発表された論考を掲載するにあたり、訂正並びに補足の必要などを伺った。それに対し、下記のお答えを頂いたので、一連の論考をそのままに順次掲載していきます。
「私の論考については、付け足しや補足は必要ありません。中味については、今でも十分通用すると思いますし、客観的状況としては、ずっと悪くなっているのであり、遥かに理解しやすくなっているはずですから」(酒井信彦)
チベット問題は侵略という「乱」 (酒井信彦)
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こころ第87号 特集 乱れ(平成20年7月)
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チベット問題とは何か
三月上旬、チベットで再び独立要求の運動が開始された。大規模なものとしては一九八九年以来、約二十年ぶりのことである。今回は特にオリンピックの聖火リレーへの世界的な抗議行動に連動して、世界注視の問題に発展している。日本でも聖火リレーが長野で行われたが、チベットを支援する行動と、それに対抗するシナ人留学生の大量動員で、大きな騒動となった。
こうして、再びチベット問題が世界的に注目されているのだが、その論じられ方に、永年チベット問題に関係してきた私としては、極めて大きな疑問を感じている。それはチベット問題があくまでも人権問題として説明されていること、またそれを解決するためにはチベット亡命政府と中華人民共和国政府との対話を推進するべきだと、ほとんどの人々が論じていることである。
しかしチベット問題の本質は、本当に人権問題なのか。またそれは「対話」なるもので解決できるのだろうか。
以下、私の率直な見解を述べさせていただきたい。
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朝日新聞の「ブラック綱領」
- 2014年12月21日 11:14
- 月刊日本 羅針盤
『月刊日本』2015年1月号 羅針盤 2014年12月22日
朝日による慰安婦の記事取消問題を巡って、週刊誌・月刊誌など雑誌媒体に、夥しい情報が現れた。それをすべて見ることなどできないが、管見に及んだ中で、私が特に注目したのは、メディア研究者・山本武利が『新潮45』十一月号に書いた、「朝日新聞の歴史を貫く七つの『ブラック綱領』」である。
ブラック綱領とは聞きなれない言葉だが、冒頭の説明では「ブラック・プロパガンダ研究でいう隠された送り手の存在と意図を解明する手法を使って、朝日がこの間に示した編集、経営上の隠れた手法や行動のポリシー、つまり『ブラック綱領』を歴史的に浮き彫りにしようと思う」とある。つまり朝日新聞は、立派なブラック企業なのである。
その七つの綱領、つまり原則とは、以下のものである。1、取消は不要である・2、平時はリベラリズム戦時は帝国主義・3、一時しのぎの謝罪ならよかろう・4、権力者詣では欠かすな・5、テレビを巧みに取り込め・6、情報公開は避けよ・7、読者はバカである。
朝日の百三十五年の歴史について、この綱領を説明するのだが、本稿では6の「情報公開は避けよ」だけを紹介することにする。これは朝日が戦争中、一九三九年正月より上海で発行していた「大陸新報」に関することである。
今は無き雑誌『諸君!』の二〇〇四年十一月号に、山本による「朝日新聞の中国侵略」という、素晴らしいタイトルの論文が掲載された。これは『朝日新聞社史』で初めて簡略に明らかにされた「大陸新報」について、山本がさらに詳しく調査したもので、特に陸軍の特務機関との密接な関係が解明されている。
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朝日新聞研究Ⅲ(夕刊フジ連載)
- 2014年12月 7日 23:53
- 夕刊フジ
『朝日新聞研究』(酒井信彦)Ⅲ 平成26年11月5日~9日(全5回) 産経新聞『夕刊フジ』連載記事 |
№① 批判精神持った「外部の人間が監視をー第三者委「朝日に近い」顔ぶれ (平成26年11月5日) №② 慰安婦大誤報こそヘイトスピーチ (平成26年11月6日) №③ 戦争報道の自己検証すべし (平成26年11月7日) №④ 日本を貶め、自分は正義という虐日偽善 (平成26年11月8日) №⑤ 軍用機生産に関わった自社施設こそ戦争遺跡 (平成26年11月9日) ※リンク先クリックで各記事(PDF)表示 |
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