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2010年12月 Archive
口蹄疫ウィルスは黄砂に乗って
- 2010年12月27日 00:47
- 月刊日本 羅針盤
『月刊日本』2011年1月号 羅針盤 2010年12月22日
今年の春から夏にかけて、宮崎県で口蹄疫が大流行したことは、幾ら物忘れが激しい日本人でも、さすがにまだ憶えているであろう。四月に始まった流行は、29万頭の家畜を殺害しなければならない大被害を出して、八月末になってようやく終息宣言が出された。しかしこの口蹄疫の大流行に関して、流行中の五月二十八日の新聞に、驚くべき情報が載せられていたことは、どれほどの人間が記憶に留めているだろうか。それは朝日新聞の科学欄に、「口蹄疫 驚異の感染力」「風に乗って250キロ 黄砂にも付着?」と言う見出しの記事である。その主要部分を、以下に紹介することにする。- Comments (Close): 0
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人権問題で中共を増長させてしまった責任は欧米先進国にある
- 2010年12月21日 19:49
- 時評
前稿でノーベル平和賞の授賞式への、中共政府による欠席強要が、東南アジア諸国には効果があったことを取り上げたが、更にこの問題の今後への影響について、もう少し考えてみたい。それについては12月11日の朝日新聞の伊東和貴記者による記事が、二つの見方を専門家に語らせている。それは以下のようである。
伊東記者はまず、欠席が約三分の一に及んだ、「割れた国際社会の対応は、中国の勝利と言えるのか」と問題を提起して、次のように相互に異なる二つの見解を紹介する。「オスロ国際平和研究所のハープウィケン所長は『中国を筆頭に、人権という西側諸国の価値観に挑戦するイデオロギー圏が現れてきたのではないか』と分析。一方、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチの担当者は言う。『中国の強引な反発の仕方は国際社会でのイメージをさらに悪くした。長期的に見れば、中国が失ったものは少なくないはずだ』」。簡単に言えば、前者が悲観的な見方で、後者が楽観的な見方になるだろう。私は、完全に同一ではないが、前者と基本的に同じ見方である。
伊東記者はまず、欠席が約三分の一に及んだ、「割れた国際社会の対応は、中国の勝利と言えるのか」と問題を提起して、次のように相互に異なる二つの見解を紹介する。「オスロ国際平和研究所のハープウィケン所長は『中国を筆頭に、人権という西側諸国の価値観に挑戦するイデオロギー圏が現れてきたのではないか』と分析。一方、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチの担当者は言う。『中国の強引な反発の仕方は国際社会でのイメージをさらに悪くした。長期的に見れば、中国が失ったものは少なくないはずだ』」。簡単に言えば、前者が悲観的な見方で、後者が楽観的な見方になるだろう。私は、完全に同一ではないが、前者と基本的に同じ見方である。
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結構有効だった中共によるノーベル平和賞授賞式の踏み絵
- 2010年12月16日 02:00
- 時評
本年のノーベル平和賞が、08憲章の起草者である中共の作家・劉暁波氏に授与された。同氏は現在、国家政権転覆扇動罪で懲役11年の刑で服役中であり、家族による代理受賞も中共政府は許さなかった。この授賞式については、中共が諸外国の大使が欠席するように働きかけ、そのためにあたかも中共に対する忠誠・友好の度合いを示す、踏み絵のごとき役割を発揮することになった。
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今の自民党に必要なのは、過去の所業に対する徹底的な自己批判である
- 2010年12月 7日 13:24
- 時評
このところ尖閣事件がすっかり忘れられている。国際的には北朝鮮による韓国砲撃があり、ウィキリークスの問題があり、国内的には実にくだらない、海老蔵を巡る暴力事件がマスコミを賑わせているが、ビデオ流出で一時的に盛り上がった尖閣問題のほうは、全くのご無沙汰と言う感じである。とくにウィキリークスの問題の出現によって、尖閣のビデオ流出はもちろん、警察による公安情報の流出問題まで、影が霞んでしまったのは、まことに皮肉だと言わざるを得ない。
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