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2015年1月 Archive
民族の裏切り者を撲滅しなければならない
- 2015年1月24日 21:49
- 国民新聞
『国民新聞』第19201号 平成27年1月25日
日本の歴史問題なるものは、淵源は東京裁判にあるが、実質的には一九八二年の教科書事件から開始された。その経過は、まず日本のマスコミが騒ぎ、それに中韓両国が反応して国際問題化させ、さらに日本の政治権力、政府・自民党が屈伏するという、愚か極まるメカニズムが作動していた。このメカニズムはその後、靖国問題、慰安婦問題などで、何度も繰り返され、その間に河野談話・村山談話が出されて、日本を苦しめ続けてきた。
この状況を克服しようとしているのが、安倍政権であるが、近年明確になってきたのは、中韓のみならず、日本が防衛を全面的に依存している、東京裁判史観の本家たるアメリカによる牽制であり、したがって容易には解決できないと覚悟しなければならない。
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チベット問題入門(下)
ブログ管理者から
酒井信彦先生に過去に発表された論考を掲載するにあたり、訂正並びに補足の必要などを伺った。それに対し、下記のお答えを頂いたので、一連の論考をそのままに順次掲載していきます。
「私の論考については、付け足しや補足は必要ありません。中味については、今でも十分通用すると思いますし、客観的状況としては、ずっと悪くなっているのであり、遥かに理解しやすくなっているはずですから」(酒井信彦)
『チベット問題入門(下)』 酒井信彦(さかいのぶひこ・東京大学助教授)
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拓殖大学海外事情研究所 平成元年海外事情12月号抜刷
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七、チベット問題の本質
さて前回「チベット問題入門(中)」の最後のところで述べておいた、チベットの仏教寺院が破壊されたのは「プロレタリアート文化大革命」の時期ではないのだという事実は、チベット問題の本質を理解するために、きわめて需要なポイントである。
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チベット問題入門(中)
ブログ管理者から
酒井信彦先生に過去に発表された論考を掲載するにあたり、訂正並びに補足の必要などを伺った。それに対し、下記のお答えを頂いたので、一連の論考をそのままに順次掲載していきます。
「私の論考については、付け足しや補足は必要ありません。中味については、今でも十分通用すると思いますし、客観的状況としては、ずっと悪くなっているのであり、遥かに理解しやすくなっているはずですから」(酒井信彦)
『チベット問題入門(中)』 酒井信彦(さかいのぶひこ・東京大学助教授)
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拓殖大学海外事情研究所 海外事情九月号 抜刷
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五、中華思想の構造
前回の末尾で、「中国人」すなわち漢民族のチベット人に対する意識の問題に言及した。つまり中華思想の問題である。この中華思想こそ、中共政権がチベットを侵略した根本的原因であり、チベット問題を理解するうえでも、最も大切なポイントである。にもかかわらず、一般にはほとんど正確に認識されていないと言ってよい。そこで以下、中華思想の近代以降の展開について、孫文の「三民主義」を中心に少し詳しく考えてみることにしよう。
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チベット問題入門(上)
ブログ管理者から
酒井信彦先生に過去に発表された論考を掲載するにあたり、訂正並びに補足の必要などを伺った。それに対し、下記のお答えを頂いたので、一連の論考をそのままに順次掲載していきます。
「私の論考については、付け足しや補足は必要ありません。中味については、今でも十分通用すると思いますし、客観的状況としては、ずっと悪くなっているのであり、遥かに理解しやすくなっているはずですから」(酒井信彦)
『チベット問題入門(上)』 酒井信彦(さかいのぶひこ・東京大学助教授)
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拓殖大学 一九八九年 海外事情五月号 抜刷
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一、はじめに
一昨年の秋以来、チベットの人々の独立を求める動きが高まっている。大規模なデモは今まで三度にわたって起きており、次第に拡大して今年の三月には戒厳令の発布にいたった。それにともなって日本でも一度忘れられていたチベット問題の存在が認識され、事件そのものだけでなく独立要求デモの背景に言及した記事なども新聞で見られるようになった。しかしその内容はというと極めて不完全であり、チベット問題を正しく理解するためにかえって有害と思われるものもある。
そこで本稿ではチベットの領域・人口・歴史などチベット問題を理解するために最も基盤となるべき知識を提供しようとするものである。
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