- 2015年7月18日 15:33
- 時評
安保法制が衆議院で可決された。反対派はわざわざ「戦争法案」と名付けて、批判するつもりになっているが、これはもともと戦争が出来るように作られてものだから、「戦争法案」の名称は、肯定的な意味としても、まことに相応しい。その理由は極めて簡単で、戦争が出来る国でなければ、侵略を防ぐことができないからである。
ではどの国がわが国侵略するのか。それは中共に決まっている。中共は、フィリピンのアキノ大統領が明言したように、現実に存在するナチズム国家である。つまり別稿(「アジアに蘇ったファシズム国家」)で説明したように、赤色ファシズム国家・侵略国家・ジェノサイド国家という、ナチズム国家の三要素を見事に備えている。
ただし従来は鄧小平の「韜光養晦」路線によって、その本質を隠して猫を被っていた。それが世界第二の経済大国・軍事大国に成長したことによって、本性を露わにしたのである。しかも日本の領土である尖閣諸島に対して、「核心的利益」の範囲に入るとしたのだから、明らかに我が国に対する侵略宣言である。
国際状況は大きく変わったのである。従来以上に解釈改憲の度合いが進んだとしても、それはあまりにも当然のことに過ぎない。しかしこの中共による侵略宣言という厳然たる事実に対して、反対派はちっとも直視しようとしない。中共の軍事的脅威にさらされている諸外国の方が、遥かに理解しているのに、驚くべき鈍感さと言うしかない。
戦後の日本犯罪史観に洗脳され、国家意識・民族意識を喪失して、まともな防衛本能を破壊されているのである。つまり「平和」「平和」の空念仏を唱えているに過ぎない。これは戦争中の軍国主義のちょうど裏返しと言えるが、軍国主義の方がはるかにリアリティーがあり、リーズナブルと言わなければならない。
これらの白痴的平和主義に狂う日本人が、大手を振って罷り通る日本こそ、ナチズム国家・中共にとって、絶好のカモである。したがって彼らこそ、ナチズム国家の手先であり、シナ人による日本侵略の水先案内人である。しかし中共の支配者たちが、心から軽蔑する日本人こそ、この白痴的平和主義者であるに決まっている。
今回の「安保法制」騒動で明らかになったことは、ここまで尖閣諸島に対する中共の侵略行動が、連日のように継続しているにもかかわらず、自国の国防を全く理解しない人間が、政治家にもマスコミにもそして一般人にも、大量に存在するという事実である。日本人はもう少し現実に学ぶ能力があるのかと思っていたが、それは私の大きな間違いであった。
日本が直面している根本的な問題は、法律や憲法と言った単純些末なことではない。国家意識・民族意識を奪われて、白痴的平和主義に狂気するという、最悪の精神病に犯されていることである。この亡国の精神病を治療して、偽善に狂った虐日日本人を撲滅しなければ、いくら憲法を改正したところで、どうしようもない。
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