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東京裁判史観を超える自虐史観

『月刊日本』2014年3月号 羅針盤 2014年2月22日 

 

朝日新聞のオピニオン面には、いつも朝日的偽善に満ち満ちた文章が掲載されるが、一月三十日にはその中でもひときわ突出した一文が出現した。それは「あすを探る 社会」という欄で、タイトルは大きく「我々は加害者の末裔である」とあり、筆者は映画監督・作家の森達也である。

そこには胸の悪くなるような不快な文章が羅列されていて、過去を反省しない日本の現状を断罪するのであるが、そこには例えば次のような文章が見られる。

「日本を統治するために天皇制存続を選択したアメリカは平和主義の天皇を騙したり追い詰めたりしてこの国を戦争に導いたA級戦犯という存在をつくりあげ、結果として1億国民は彼らに騙された被害者となった」「一部の指導者にのみ戦争責任を押し付けた観点において、東京裁判史観は明確な過ちを犯している。責任は天皇と当時の国民すべてにある。」

これは従来の保守の側のものとは、全く逆の方向からの東京裁判批判である。例の松井やよりが昭和天皇を戦犯にする目的でやった、「女性国際戦犯法廷」における「東京裁判不充分史観」「東京裁判でもまだ足りない史観」を、更に発展させたものと言える。

ところで森は、我々は加害者の末裔であると、声高に宣言するが。世界の歴史を客観的に見てみれば、「加害者の末裔」など世界中にゴロゴロいる。欧米の白人キリスト教徒など、その典型ではないか。彼らは16世紀以後世界侵略に乗り出して、約四百年かけてそれを達成した。それを帝国主義的世界分割の完成という。

しかも彼らの加害は決して過去だけのものではなく、実は現在も継続しているのである。すなわち日本人は朝鮮半島や満州から引き揚げた。白人キリスト教徒も、インドや東南アジア、アフリカからは引き揚げた。しかし南北アメリカ大陸やオセアニアなどの侵略地域には居座ったままである。アメリカの独立とは、あくまでも植民地本国からの植民者の独立であって、原住民は独立を回復していない。独立といっても民族の独立でないのである。森はこの文章の冒頭で、ヨーロッパ内部の歴史問題に触れながら、ヨーロッパ人の凄まじい加害の歴史と現実には、全く言及しない。

また森はこの文章の末尾で次のように言う。「歴史上ほとんどの戦争は、自衛への熱狂から始まっている。指導者やメディアは平和を願うと言いながら、結局は危機を煽って、国民の期待や欲求に応えようと暴走する。特に安倍政権誕生以降、自衛の概念が肥大している。大義になりかけている。ならばこの国はまた同じ過ちを犯す。積極的な平和主義を唱えながら。」

森は安倍首相がなぜ自衛を唱えなければならないか、その根本原因を全く理解しようとしない。それは中共の侵略から我が国を防衛するためであることは、いやになるほど簡単・明瞭な事実である。中共は我が国の領土である尖閣諸島を、「核心的利益」だと明言した。チベットや東トルキスタンなど、侵略地域も核心的利益であるから、我が国に対する明らかな侵略宣言に他ならない。

加害と言えば、中共という国家、シナ人という民族こそ、現代世界におけるもっとも残虐な加害の実行者である。森はこのシナ人による加害の現実にも全く目を瞑る。そもそも中共という国家は、最初から侵略国家として成立した。その侵略国家が、富国強兵路線を驀進して世界第二の経済大国・軍事大国になり、さらなる侵略に乗り出したのである。安倍首相はその侵略から、日本を懸命に守ろうとしているに過ぎない。

すなわち森の考え方は、完璧に倒錯している。これこそ私が名付けた、「虐日日本人」の典型である。反日日本人という言い方は見られるが、私は反日ではあまりにも生ぬるいと思う。彼らは日本人でありながら、日本人同胞を精神的に虐め・迫害することによって、自分を良心的人間であると思い込み、そこに無上の喜びを感ずるという、究極の偽善に酔い痴れているのである。彼らの言説こそ、今流行りの言葉で言えば、日本民族に対する、凄まじいヘイトスピーチ以外の何物でもない。

なお私の著作の宣伝になって恐縮だが、昨年、虐日日本人の「総本家」と言える朝日新聞について、『虐日偽善に狂う朝日新聞 ―偏見と差別の朝日的思考と精神構造―』(日新報道)を出版した。類書には見られない論点・見解を提示できたものと自負している。お読みいただけたら幸いである。

 

sakai-book01.jpg ← 酒井信彦 著『虐日偽善に狂う朝日新聞―偏見と差別の朝日的思考と精神構造』(日新報道 2013/08出版)


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