- 2015年2月 2日 17:35
- 月刊日本 羅針盤
※『月刊日本』の本来のタイトルは「精神的植民地化を許すな」ですが、ブログ管理者の判断で「すでに完成した日本の精神的植民地化」と換えています。なお酒井先生からは、「このタイトルは月刊日本によるもので、私の主張は、日本はすでに立派に精神的植民地になっているというものです」とのご意見を頂いています。
精神的植民地化を許すな
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『月刊日本』2015年2月号 羅針盤 2015年2月22日
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朝日新聞の慰安婦記事取消問題について、十二月二十二日に第三者委員会の答申が報告され、二十三日の紙面で大々的に報道された。特に注目された「国際社会に対する影響」については、両論併記ならぬ三論併記で、その一つには、影響を否定する意見が堂々と提示された。それは情報学者・林香里によるもので、欧米と韓国の慰安婦報道の数量分析により、朝日の影響は認められないとするものであった。明らかに予想されたことは言え、また見事な誤魔化しを行ったものである。
慰安婦のみならず歴史問題全般について、朝日の貢献は極めて絶大である。歴史問題の端緒である、一九八二年の第一次教科書事件において、日本のマスコミが誤報し、中共・韓国の抗議で国際問題化し、その不当な要求に日本国政府が屈伏するという、メカニズムが作動した。以後、第二次教科書事件、靖国参拝問題、慰安婦問題と、全く同様のメカニズムで経過し、歴史問題は何度も蒸し返されて、そのたびごとに反って深刻化してきた。しかも朝日が日本の「クオリティーペーパー」だとの虚名は、世界的に流布している。
最近、朝日問題に関して朝日を擁護する人間は、「朝日バッシング」と頻りに言っている。バッシングと言えば、「ジャパン・バッシング」は日米経済関係において使われたが、日本の歴史問題こそ、不当極まりない「日本バッシング」の最たるものである。歴史問題とは、シナ人・朝鮮人による、日本に対する甚だしい誹謗・中傷であり、偏見・差別・迫害に他ならない。ヒストリカル・ハラスメントである。経済問題すらバッシングと表現したのに、歴史問題をバッシングと認識できないことは、現在の日本人が如何に馬鹿になってしまったかを、良く表している。
シナ人・朝鮮人が、歴史問題による日本攻撃を止めないのは、すっかり味を占めてしまったからである。しかもシナ人朝鮮人の手先になって、日本攻撃に熱狂する日本人が生息するからである。歴史問題を利用して日本を貶めることによって、自分を良心的人間と認識したいという、全くネジまがった正義感に酔い痴れた日本人が、大量に存在している。私はこれらの日本人を、反日日本人ではあまりにも生ぬるいから、「虐日日本人」と呼ぶことにしているのは、本欄で何度も指摘してきた。
中共の支配者にとって、この虐日日本人ほど重宝な、貴重な存在は無い。日本の過去を攻撃し続けることによって、中共政権で行われた、文革大虐殺に代表される、膨大な犠牲者を出した血塗られた歴史を封印できる。またこれら虐日日本人は、同時に反戦平和主義者でありながら、現実に進行する中共の膨張主義・侵略主義に対しては、全く盲目である。つまり彼らは日本の過去を、口先とは全く逆に、少しも反省などしていない。本当に反省していたら、現実に展開されている中共の侵略・虐殺行為を、黙って見ていられるはずがないのだ。
それにしても、日本人のやられ方は、真に無様そのものであり、実に醜態極まりない。なぜなら、中共は現実の侵略国家であり、シナ人は侵略現行犯民族であるのに、その中共のシナ人に、日本は過去を反省していないと罵られ、現在世界第二の軍事大国から、危険な軍国主義だと攻撃されているからである。また韓国という現実の売春大国から、慰安婦問題で非難されている。この有り様は、日本民族として屈辱そのものであると言わなければならない。
それに対しいくらでも材料があるのに、日本は積極的な反撃が全くできていない。産経新聞は最近になって「歴史戦」と言い出しているが、日本人はすでに精神を侵略されているのである。日本はアメリカの軍事植民地であるだけでなく、米中共同の精神的植民地と言えるし、それに韓国すら参加している。慰安婦を性奴隷と言われることによって、日本人そのものが精神奴隷にさせられているのである。
つまり朝日に代表される虐日日本人は、日本の精神的植民地化の手先であり、これこそが内部の敵、民族の裏切り者なのである。明らかに売国奴・亡国奴であって、日本の歴史に出現した最悪の人間類型であると言って、全く過言ではない。
我々は国家意識・民族意識、すなわち大和魂を骨抜きにされた、精神奴隷であるという、この冷厳な現実を直視しなければならない。要するに、我々が成さなければならないのは、大和魂の復活・再生である。それは精神の独立運動であり、精神奴隷からの奴隷解放運動である。
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