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2015年8月 Archive

日本は歴史戦争に完全敗北を喫した

『月刊日本』2015年9月号 羅針盤 2015年8月22日

安倍首相による戦後七十年談話は、八月十四日に閣議決定されるので、本稿の執筆時にはまだわからない。ただしその参考にするという、有識者懇談会の報告書が六日に発表された。これは極めて長文のもので、二十世紀の世界史の解説のごときものになっている。

注目されるのは最初の部分で、「こうして日本は、満州事変以後、大陸への侵略を拡大し、第一次大戦後の民族自決、戦争違法化、民主化、経済的発展主義という流れから逸脱して、世界の大勢を見失い、無謀な戦争でアジアを中心とする諸国に多くの被害を与えた」、および「植民地についても、民族自決の大勢に逆行し、特に1930年代後半から、植民地支配が苛酷化した」と述べていることである。この「侵略」表現には、全十六人の委員のうち、二人の委員から異論が出たという。

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「憲法違反」と言うなら、「憲法が違反」しているのだ

  • Posted by: 中の人2
  • 2015年8月 7日 10:47
  • 時評

安保法制の大騒ぎで頻りに叫ばれたのは、「憲法違反」の四文字であった。しかし反対者の主張のように今度の安保法制が憲法に違反しているとしても、それは今に始まったことではない。つまり解釈改憲はずっと以前から、憲法を作ったアメリカ占領軍自身の手によって行われていた。

それを端的に示しているのが、例の第九条であって、その条文を文字通りに素直に理解すれば、軍事力の保持も軍事同盟の締結も、両方とも九条違反だということになる。つまり自衛隊も日米安保条約も、九条に違反しているのだし、憲法に違反しているわけである。

以前においては護憲派は頻りに、「非武装中立」と叫んでいた。つまり自衛隊を廃止して、日米安保条約を廃棄することである。しかし今はそんなことはまるで言わない。

安保法制に反対する国会デモでは、「九条を壊すな」というプラカードがあった。しかし九条はとっくに壊れているのである。「九条の会」なる巨大な組織があるらしい。彼らは九条を守れとばかり言っているが、自衛隊も日米安保も廃止して、本当の九条の理念に復帰せよと言わなければならないのだ。まるで筋が通っていない。

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