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2015年9月 Archive
中共の巨大な軍靴が聞こえぬか
- 2015年9月21日 19:29
- 月刊日本 羅針盤
『月刊日本』2015年10月号 羅針盤 2015年9月22日
9月3日、中共で「抗日勝利70年」を銘打った、軍事パレードが挙行され、朝日新聞はその日の夕刊の一面トップで早速報道した。その見出しは、まず大きく「習主席『兵力30万人削減』とあり、隣に「中国戦勝70年式典 平和重視を強調」と続け、本文の初めにそれらよりかなり小さく「軍事パレード 最新兵器披露」としている。
一見して分かるように、軍事パレードの記事にもかかわらず、30万人削減を言明した部分にだけ注目した記事構成になっている。ここに朝日新聞の伝統である、隷中路線の体質が、見事なまでに表れている。
ところで翌日4日の朝刊では、さすがにこれではあまりにも露骨すぎると考えたのか、まず横見出しで「『戦勝・中国』硬軟の演出」とし、縦の見出しで「パレード 軍事力誇示」と「兵力30万人削減 表明」を並列させている。同日二面の「時々刻々」欄の見出しは、「戦車とハト」とある。つまり平和路線だけを強調するのでなく、平和と軍事の両論併記に切り替えたわけである。
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安倍談話、逆転利用するしかない
- 2015年9月 5日 10:30
- 時評
以前から頻りに話題になっていた、戦後70年を期した安倍首相の談話が、8月14日に発表された。それは予想された通り、以前の談話を完全に引き継ぐものであり、これによって1982年の第一次教科書事件に開始された、東京裁判史観の再構築は完全に完成した。つまり安倍首相が本来目指した、日本罪悪論という歴史観の克服は、完全に失敗したのである。この事実をしっかりと見つめ、自覚しなければならない。
こうなってしまった原因は色々あるだろうが、結局最大の要因はアメリカの存在である。第一次教科書事件以来の歴史問題では、中共と韓国が主役を務めていたが、そもそも東京裁判史観の本家本元はアメリカである。このアメリカの歴史問題に対する態度は、すでに今から八年前の最初の安倍内閣の時における、アメリカ議会での慰安婦決議に明確に表れていた。
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