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朝日新聞の異様な民族観

『月刊日本』2017年2月号 羅針盤 2017年1月22日

朝日新聞の年頭の連載記事に、今年は「我々はどこから来て、どこに向かうのか」があり、3日に「日本人って何だろう」と題して、民族の問題を取り上げている。これは以前から政治家の発言としても、しばしば批判されてきた、日本の単一民族国家説に対して、様々な論点からさらに批判を展開したものである。

今回の朝日の記事を見ると、単一民族国家を否定する論拠が、以前にもまして異常にエスカレートしていることに、気づかざるを得ない。その代表的なものが、岡本雅享という学者の発言である。とんでもない発言であるので、それに関する部分を以下に紹介しよう。

筆者の浅倉記者は、「現政権は、『50年後に人口1億人程度』という目標を掲げ、出産・子育て支援策を打ち出した。人手不足の職場を支える外国人技能実習生や、専門能力をもった外国人材の受け入れ拡大にも積極的だ。こうした人材は、事実上の『移民』との見方もあるが、安倍首相は国会で『移民政策はとらない』と、繰り返し明言している。日本社会に根強い『移民』という言葉への抵抗には、『単一民族』へのこだわりがのぞく。」と指摘する。

次いで岡本の発言を、「『同質という幻想につかり、自分自身の個性を大事にできない人は、他者の異なる個性も肯定できない』。こう語るのは、福岡県立大学の岡本雅享・准教授。出雲の出身だ。在日韓国人らの権利擁護に関わり、海外のマイノリティー政策を研究した。政治家の『単一民族』発言を調べるうちに、それが何民族を指すのか、示されていないのを奇妙に感じた。『もしそれが〝大和民族〟というなら、出雲の自分は違う』。戦前に広まった『出雲民族』の言説をたどり、国や日本人を見つめ直している。『戦後の〝単一民族〟もそうだが、〝民族〟の意識は、思いのほか短期間でつくられる』」と紹介する。

さらに「いま、街頭やメディアでさかんに『日本人』という言葉が唱えられ、一部で外国人排斥さえ露骨に叫ばれる。郷土や企業といった、かつてのよりどころを失った人々が、『日本人』の誇りにしがみつくことで安心感を得ようとしている、と岡本氏はみる。」とまとめる。

まことに異様なまでに歪んだ民族観である。遥かな昔ならいざ知らず、大和民族とは別個に出雲民族があるはずがない。大和魂というように、大和民族は日本人全体を表現する言葉に決まっている。それでは岡本のいう大和民族とは、いかなる範囲の人間を意味しているのか、全く説明されていない。

「単一民族国家」とは、中共のような色々な民族で構成される「多民族国家」と、対照的に用いられる言葉であって、その意味で日本は典型的な単一民族国家である。政治家の発言が問題にされたこと自体が、間違っていたのである。以前の高校地理教科書には、「単族国家」という表現で、堂々と載せられていた。

ではこの岡本の言説に代表されるような、今回の朝日の記事は一体何を目的として制作されているのか。それは明らかに、日本人としてのアイデンティティーを破壊することであり、それで日本人をバラバラに分断することである。その道具として、最近では沖縄が盛んに利用されてきたのだが、ついに出雲民族まで持ち出すようになったのである。

ちなみに「単一民族国家」と言えば、シナ人はその侵略を正当化するために、中共は単一民族国家だと主張している。つまり多民族国家・中共を構成する56の民族はすべて、「中華民族」として統合されているから、中華民族として単一民族国家だというわけである。

もともと侵略国家として成立した中共が、さらなる侵略に乗り出してくるのは必然だが、その道具としてシナ人という人間を利用することが考えられる。人口が減少し、しかも国家意識・民族意識を喪失した日本は、その侵略対象として、まことに申し分ない存在である。

シナ人を日本に大量に送りこんでおいて、その人間が暴動を起こす。それを鎮圧しようとすれば、居留民保護を名目として、シナ人は軍事侵攻をする。それと同時に日本民族を中華民族に編入すれば、侵略は立派に完成する。

日本人のアイデンティティーを破壊することに勤しむ朝日新聞は、明らかにシナ人侵略者の手先である。歴史問題という、シナ人・朝鮮人の精神的侵略の手先となっている朝日は、当然シナ人による日本への侵略併合でも、同様の役割を果たしているのである。

 

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sakai-book01.jpg ← 酒井信彦 著『虐日偽善に狂う朝日新聞―偏見と差別の朝日的思考と精神構造』(日新報道 2013/08出版)


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