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欧米とシナが仕掛ける反日情報戦

『月刊日本』2010年4月号 羅針盤 2010年3月22日

 三月七日(日本時間八日)に発表された第八十二回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門で、日本のイルカ漁を盗撮して作成したアメリカ映画『ザ・コーヴ』が受賞した。これはノミネートされた時点から危惧されていた事態だが、やはり悪い予感が的中した形である。

 三月八日の朝日新聞・夕刊の、堀内隆記者によるロスアンゼルスからの記事で、映画の内容や受賞の背景が比較的詳しく述べられている。監督のルイ・シホヨスという人間は、アメリカの「海洋保護協会」なる団体の代表で、自然保護の目的だと称してこの映画を製作した。内容には、「年2万3千頭が不必要に殺される」「水銀で汚染されたイルカ肉が学校給食に使われている」という指摘が盛り込まれており、それをアメリカのメディアが衝撃的に受け止めて評判になったのだという。
 堀内記者は更に説明して、「この作品が一頭地を抜いたのは、環境保護映画にとどまらない味付けを加えたからだ」とする。その味付けの効果とは、登場する保護活動家が元イルカ調教師で、「かつてイルカを利用した張本人が、身の危険を顧みずイルカ漁の実態を告発する」のが改心の物語として受け取られたり、「隠しカメラを据え付けたり、警察官と思われる何者かに尾行されたりする展開が『ハリウッド映画の演出と同じくらいサスペンスに満ちた現実』と評価されたりするような、本筋とは無関係なものであるらしい。
 なお堀内記者のこの記事の書き方を見ていると、映画の内容に対する疑問や製作者に対する批判がまるで見られない。製作者側の言い分をそのまま受け取っており、違和感は全く感じていないらしい。これは記者個人の問題というよりも、朝日新聞が基本的に彼らの側に立っているからであろう。しかし堀内記者の説明だけでも疑問は湧いてくる。「環境保護映画にとどまらない味付け」とは、ドキュメンタリー映画にあるまじき、あざとい演出ではないのか。
 そしてとくに、水銀汚染のイルカが学校給食に出されているというのは、本当に真実なのか。日本の太地で獲れたイルカがわざわざアメリカに輸出されて、学校給食に出されているとは考えにくいから、それは日本の学校給食に出されているのであろう。そうだとしたらこれこそ大問題である。朝日新聞は直ちに真実を究明すべきである。しかし八日夕刊の太地で取材した別の記事で、町長と漁協が、「映画には科学的根拠に基づかない虚偽の事項を事実のように表現しており、遺憾に思う」との談話を発表したこと、映画で「水銀汚染を隠すためにイルカの肉を鯨肉として販売している」とあるのも事実ではないと主張していることは紹介しているが、学校給食問題の真実を追及する熱意は全く見られない。
 これは朝日新聞自身が、水銀汚染のイルカが学校給食に出されているのは、真実ではないと考えているからに違いない。この現地取材の記事につけられたコメントで、「米映画事情に詳しい静岡英和学院大の鬼塚大輔教授」は、「プロパガンダ映画なのは間違いないが、海外ではその主張の内容が受けているというより、地元の太地町の職員や漁業関係者とのやり取りが『面白い』との評が多い。隠しカメラなども登場し、インパクトのある映像になっているのが、評価される最大の理由ではないか」と、驚くほど呑気なことを言っている。しかしこれは極めて悪質・陰険な手口であって、堀内記者の言う「味付け」の部分で面白がらせておいて、日本人を貶める虚偽情報を観客の頭脳に注入するのである。
 映画を利用して冤罪を作り上げ、日本人を貶めるというやり方は、実は以前から歴史問題において、積極的に行われてきた手法である。間抜けな日本人が注意してこなかっただけである。しかもその映画に著名な映画賞を授与することによって、世界を広く洗脳するのである。例えば、南京事件の映像なるものが挿入された、『ラスト・エンペラー』は一九八八年、第六十回のアカデミー賞で、作品賞・監督賞など九部門の賞を受賞した。同年のベルリン国際映画祭では、日本軍に対するシナ人の復讐を描いた、中共映画『紅いコーリャン』にグランプリである金熊賞が与えられた。二〇〇〇年のカンヌ国際映画祭では、日本軍の残虐行為が出て来る、これも中共映画『鬼が来た!』がグランプリを獲得した。
 これらすべて、欧米白人とシナ人との共同謀議に基づく、宣伝戦の偉大なる成果であるに違いない。そしてこれは日本映画であるが、反戦映画『キャタピラー』に、今年のベルリン国際映画祭で主演女優賞が与えられたのも、この謀略の一環であろう。日本映画が評価されたなどと喜んでいるとしたら、まことに愚の骨頂である。
 以上の作品はすべて劇映画、すなわちフィクションであるが、『ザ・コーヴ』はあくまでもドキュメンタリー映画である。事実の間違いは絶対に許されない。日本政府は日本人の名誉のために、明白な虚偽を告発・糾弾する情報活動を、積極的に行わなければならない。なおこの映画は昨年十月の東京国際映画祭で上映されたらしいが、その時点で問題にならなかった事自体が、日本人の民族意識の衰退を如実に表していると言わなければならない。

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