では保守すべき対象は何か。何を守らなければならないのか。それは日本民族そのものの生存である。私は、基本的にナショナリスト、日本民族主義者であるから、そう考えるのであるが、そう考える背景としては、現在の日本は民族生存の危機にある、と言う基本的認識があるからである。日本の歴史にも何度かの危機が存在した。例えば幕末・明治維新期や大東亜戦争の時期である。しかし現在はそれを遥かに凌ぐ、日本歴史上最大の危機であると、私は判断している。
保守と言うからには、その対象である何をだけで無く、何から守るのかも明らかにされなければならない。いわゆる保守の人々は、それを漠然と左翼・マルクス主義者であると考えているようだが、それは見当違いであろう。端的に言って、日本民族の生存を脅かす日本民族の敵は、外部の敵としてはシナ人・朝鮮人であり、内部の敵が反日日本人であると考えるべきである。シナ人・朝鮮人が立脚しているのは、ナショナリズム・民族主義であり、反日日本人を支えているのは、偽善主義である。
この三つの敵のうち、シナ人があくまでも中核であって、犯罪で言えば主犯であり、朝鮮人・反日日本人は従犯、すなわちシナ人の走狗である。保守の人々の中には、一番悪いのは反日日本人だとする人がいるが、それは間違いだ。同じ日本人に裏切られた悔しさは分からないでもないが、物事は客観的に見るべきだ。なお私は、反日日本人と言う表現は生ぬるいと思うので、「虐日日本人」と言うことにしている。
つまり私が考える保守の根本原理とは、「シナ人による日本侵略から、日本民族の生存を守る」と言うことなる。この日本民族の生存、逆から言えば日本民族の消滅の可能性について、もう少し説明しておきたい。私は以前から、シナ人による日本侵略の三段階論を唱えている。第一段階・精神侵略、第二段階・人口侵略、第三段階・軍事侵略である。現在は、歴史問題を利用した精神侵略が完成して、第二段階の人口侵略が本格化している時期であり、最終的な仕上げとして、第三段階の軍事侵略があると思っていた。しかし現状を良く考えて見ると、更に四段階目を想定すべきだと、判断するようになった。その四段階目こそ、日本民族消滅の段階である。
シナ人による侵略の特徴は、軍事侵略によって国を滅ぼすだけでなく、そこの民族を消滅させると言う、根本的な凶悪さにある。本来の民族を消滅させてしまえば、完璧な侵略になるからである。だから現在、チベット・東トルキスタンなどの侵略地域に、大量のシナ人を送り込んで、現住民族をシナ人に同化・吸収して、絶滅しようとしているわけである。シナ人が日本を軍事侵略した後、同様の事態が生ずることは、全く容易に想像できる。
このような想定は、幾らなんでも心配しすぎだ、いわゆる杞憂ではないかと思う人が多いかもしれない。日本民族は優れた民族で、そんな馬鹿なことには絶対にならないと考える人も多数かもしれない。しかし私は、歴史問題を利用したシナ人の精神侵略に対して、まことに不様極まりなく、赤子の手を捻るようにやられてしまった日本の現実を見るとき、そんなに呑気に考えてはいられないのである。
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