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青海省は全部がチベットで、さらに中共領土の四分の一がチベットなのである

  • Posted by: 中の人
  • 2010年4月18日 12:06
  • 時評
 中共の青海省で大地震があって、被害者が多数出ているという。マスコミの報道では、その住民の多くがマスコミでいう「チベット族」、中共の用語だと「蔵族」、つまり正しい日本語だと「チベット人」だと報じられている。そして震源地が、「玉樹蔵族自治州」という名称の地域であることも、それを表している。新聞に載せられている地図に拠れば、この玉樹蔵族自治州は、日本で「チベット自治区」という「西蔵自治区」に隣接している地域であり、そのためにチベット人が多いと考える人がいるかも知れない。しかしこの地域だけでなく、72万㎢という日本の約二倍の面積を有する青海省のすべてが、実は本来的にチベットなのである。しかしこの事実は、殆ど知られていない。日本のマスコミや学者など、社会に正確な情報を提供すべき人間が、中共政権の機嫌を損ねるのが怖くて、チベットの真実を国民に知らせていないからである。

 では青海省の他の領域はどうなっているかと言うと、他の殆どもチベット人の自治州となっているのである。青海省は、全体で八つの地域・行政区画で構成されているが、玉樹蔵族自治州(18.8万㎢)のほかは、海北蔵族自治州(3.9万㎢)・海南蔵族自治州(4.6万㎢)・黄南蔵族自治州(1.8万㎢)・果洛蔵族自治州(7.6万㎢)・海西蒙古族蔵族自治州(32.5万㎢)がある。つまり青海省の殆どは、六つの「蔵族自治州」つまりチベット人の「自治州」で構成されている。残る二つの面積が狭い地域は、省都の西寧市(7.5千㎢)と海東地区(1.3万㎢)であるが、西寧市の湟中県はダライ・ラマ法王の出身地であり、海東地区の循化サラ族自治県は、亡くなったパンチェン・ラマ十世の出身地である。つまり青海省の丸々全体が、チベット人の固有の領土であるといって、全く間違いは無い。
 他の省にもチベット人の自治州はあり、四川省には甘孜蔵族自治州(15.3万㎢)と阿覇蔵族羌族自治州(8.4万㎢)が、甘粛省に甘南蔵族自治州(4万㎢)が、雲南省には迪慶蔵族自治州(2.4万㎢)がある。四川省という省は49万㎢もあり、日本の面積より大きいのだが、その西部を占める二つのチベット人の自治州は、合わせて約24万㎢もあり、ほぼ半分に達しているわけである。これらの自治州は、省や自治区などの一級行政区だけ表した地図では分からないが、その内部を示した地図を見れば、容易に知ることができる。要するに、日本人がチベットだと思い込まされている「西蔵自治区」(123万㎢)だけが、チベットではないのである。
 またこれらのチベット人の自治州は、各省に分かれているから、地理的に分散していると思うかも知れないが、実は相互に隣接して纏まっており、しかもそれが「西蔵自治区」と隣接している。つまり行政的には区分されているが、地理的には完全に纏まっていて、飛び地は全く無い。それもそのはずで、この纏まった地域こそが、平均海抜4000mのチベット高原なのである。この一大高原地帯を、中共では青海省の青と西蔵自治区の蔵を組み合わせて「青蔵高原」と呼んでおり、日本のマスコミや学者も、その用語方をそのまま取り入れているが、日本語としては「チベット高原」と呼ぶべきなのは、言うまでも無い。なぜならここには、西蔵自治区と青海省以外の、四川・甘粛・雲南の自治州も含まれるからである。
 この元来のチベット、正しいチベットの領域は、面積にして230万㎢に及ぶ広大なものである。日本の面積は約38万㎢弱であるから、その6倍であり、中共の面積は960万㎢であるから、その四分の一である。地域的に完全に纏まっているのだから、これを一つのチベット人の自治区にするべきなのだが、チベット人の団結を恐れて、わざわざ分割統治しているわけである。さらに新彊ウイグル自治区の面積が160万㎢で、内蒙古自治区が110㎢だから、チベット・ウイグル・モンゴル三民族の土地を合わせると、ちょうど500万㎢になる。分かりやすい数字なので、読者はぜひ憶えて置いてもらいたい。
 つまりこの三民族が独立(モンゴルの場合は、モンゴル国との民族統一)するだけで、中共の領土はあっと言う間に、半分以下になってしまうのである。シナ人はこれを極度に恐れているわけである。しかしこれらの地域は、中共が成立した時点で、しかも第二次世界大戦後の民族独立の時代の真っ只中で、歴史の流れに完全に逆行して、軍事的侵略によって併合されたものである。独立を回復すべきなのは、余りにも当然のことと言わなければならない。

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