- 2010年9月28日 19:47
- 時評
９月８日に発生した尖閣諸島における、中共漁船による日本巡視船に対する体当たり事件は、２４日船長の釈放と言う最悪の結末を迎えた。この事実によって、日本は亡国への階段の極めて大きなステップを、一段上がることになったと私は確信する。今回の事件を領土問題であると発言して、失笑を買った女性大臣がいるが、これは明白な我が国の領土を一方的に侵犯されたのであるから、領土問題などであるはずが無い。ではこの問題の本質は、一体何であるのか。今回の事件について、殆ど指摘されていないことがまことに不思議であるが、他国の領土を強奪しようとしているのであるから、これこそ正真正銘の侵略問題であるに決まっている。
尖閣問題についてもそれなりの歴史がある。我が国固有の領土が明白であったものを、石油が湧出することが判明した段階で、中共・台湾が領有を言い始め、特に中共が領海法で領有を宣言したのは、１９９２年のことであるから、今から２０年近くも前のことなのである。つまりこの時にすでに侵略宣言はなされていたのである。しかし自民党政権は、実効支配の処置に少しも手をつけず、その間に中共によって海底油田の掘削もやられてしまった。今回の尖閣事件について反省するには、自民党時代の無為無策も含めて、徹底的に行われなければ成らない。
ところで今回の尖閣事件は、決して偶発的な事件などではなく、極めて用意周到に計画されものであるに違いない。漁船と言うダミーを装っているものの、中共による直接的侵略行動であることが極めて重要である。漁船が巡視船に体当たりして船長が逮捕されると、驚くほど矢継ぎ早に対抗処置・報復処置をとってきた。事前に練り上げられていなければ、とてもこうはいかないであろう。
中共の次々と打ち出す報復に対して、我が民主党政権は意外にも頑張っているように見えたのだが、レアアースの輸出禁止、そしてフジタ社員４人の拘束に至って、ついに腰砕けになって、船長を釈放してしまった。中共政権による卑劣極まりない、恫喝・脅迫にものの見事に屈服してしまったのである。シナ人のやり口はまさにテロ行為そのものであって、中東でテロリストが外国人を拘束するのと全く同じことである。世界第二の経済大国(既に成っているはず)であり、世界第二の軍事大国にして、国連安保理の常任理事国が、凄まじいテロ行為をイケシャーシャーと行うのである。
この明々白々なテロ行為に日本政府が無慙に屈服した意味は、とてつもなく大きい。中共が無実の人間を捕まえると、日本は明白な犯罪人を釈放した。すなわち日本政府は、主権を自ら放棄したのであり、こんな国はとてもまともな国家とは言えない。今後、日本においてシナ人が凶悪犯罪を犯しても捕まえられなくなり、一方中共においては無実の日本人を簡単に捕まえることができるようになる。日本の歴史において未曾有の、不様極まる醜態と言うしかない。しかもこの醜態を、全世界の人間がじっと見つめている。これからの日本人は、世界のあらゆる国々で、嘲笑されることを覚悟しなければならない。
つまり今回の事件によって、単に日本政府の腰抜け振りが馬鹿にされただけでなく、日本人全体がこの上ない屈辱・恥辱を受けたのである。実は今回の事件に関する最大の問題点は、この屈辱にたいする日本人の反応に他ならない。巨大な屈辱をシナ人から受けたにも拘わらず、一部の人々が活動している他は、国民の大きな怒りが巻き起こる様子は丸で見られない。これだけの民族的危機に直面したら、何万人もの大規模なデモが勃発しなければおかしいのである。国民そのものがすでに、間抜け・腑抜け・腰抜けの三抜け状態で、大和魂を骨抜きにされた、正真正銘の白痴民族に成り果てているのである。日本への直接的侵略活動を開始した、日本の真の敵シナ人と戦う気力のない白痴民族は、必然的に滅亡せざるを得ないだろう。世界史の中で滅んで行った多くの国家・民族のように、歴史の彼方に消え去ってゆくのである。
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