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「北京大本営報道」に明け暮れる朝日新聞

  • Posted by: 中の人
  • 2011年1月 5日 15:48
  • 時評
110105.jpg 近年の朝日新聞を見ていると、中共の軍事情報について、かなり詳しく報道するようになっていることに気付かされる。その点については、従来からその種の報道に熱心であった産経新聞と、一見同様になってきたと言える。しかも、最近ではその産経新聞をすら凌駕するまでに達してきているのが、極めて注目される。
 極く最近の例では、12月27日の朝刊で、「検証 中国の海洋戦略」と題する、全二ページに渡る大型記事を掲載して、中共の海洋戦略の全般について解説している。そこではカラーの地図で、例の第一列島線・第二列島線を示し、中共から第一列島線を抜けて太平洋・インド洋に出る、九つの出口を丁寧に説明している。また、米太平洋軍のウイーラント司令官へのインタビューも載せている。

 単独の記事としては、同じ12月27日の一面トップで、「中国軍、空でも先鋭化」として、自衛隊機による中共機へのスクランブルが急増している事実を報じ、中共機の発進は今まで日本の防衛識別圏の外までであったが、尖閣事件後は防衛識別圏内だけでなく、日中中間線も越えてきていると言う。また12月30日の、これも一面トップでは、「中国軍が離島上陸計画」と題して、南シナ海で他国が実行支配している島に、中共軍が上陸して奪い取る作戦計画が立案されており、現実に演習が何度も行われていると言う。更に四面でも中共の意図について説明している。
 私は軍事については、殆ど知識のない人間であるが、朝日の変化に気づいたのは、二年年前の中共の空母建設計画についての、詳しい報道からである。08年の年末と09年の2月に、朝日新聞は三度に渡って、中共の空母建設計画を大々的に報じた。その記事を書いたのは、北京の峯村健司記者であり、この記者はどうも中共軍とかなりコネクションがある人物のようである。最近の記事でも、12月27日の大型記事では、海南島三亜の巨大な海軍基地について、現地からリポートしているし、同30日の上陸計画の記事も峯村氏によるものである。
 ところで、同じ中共の軍事情報に関する報道でも、産経と朝日とでは大きな相違があると言わなければならない。産経が中共の軍備増強を報じるとき、基本的に日本への脅威として捉えるのに対して、朝日の報道は極めて客観的に事実の報道に終始していると言えるだろう。そこに朝日新聞の、根本的な体質が見事に現れている。日本に対する真の脅威を、日本と関係のない客観的な事実として報道することは、既に完全に中共側に立った報道を行っているわけである。
 朝日新聞は以前から、日本の軍備増強に対して強硬に反対し、日本が軍備を増強すると中共を刺激して軍拡競争になると、一貫し主張してきた。それは朝日の社説で、いやになるほど繰り返えされてきたことである。しかし、日本は少しも軍備を増強しないのに、中共は凄まじい軍備増強を遂げてきたのが、紛れも無い現実である。朝日がしなければならないのは、今までの完全に間違っていた主張を反省し、読者に対して謝罪することなのであるが、そんなことは全くやらない。
 つまり、最近になって、朝日新聞に中共の軍事情報が多量に掲載されるようになったのは、あくまでも中共側の意向に基づくものであろう。今や中共の軍備は隠すものではなく、ある意味で積極的に公開して、日本人に知らしめる方針を採るようになったのだ。そこで朝日は中共側から情報を提供されて、中共の軍備増強が、いかにも当然の変化であるかのように、日本人に教育を施しているわけである。
 私は、中共・シナ人こそ日本の真の敵であると考える者であるが、朝日はその完全な手先なのである。日本のマスコミは、日本の国家権力ではなく、中共という外国の国家権力に従属する傾向があり、私はそれを「北京大本営報道」と呼ぶことにしているが、やはり朝日新聞はその最たるものである。

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