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シナ告発こそシナ人への真の友情だ

『月刊日本』20011年2月号 羅針盤 2011年1月22日

110125.jpg 毎年年頭の新聞社説には、今後の展望を意図した総括的な社説が掲載される。朝日新聞でもそのような社説が幾つかみられたが、とくに四日には「中国と向き合う 異質論を超えて道を開け」と題する、中共問題に特化した長文の社説が掲載された。社説であるから論説委員が執筆したものであろうが、論旨が極めて不明瞭な、低質な社説の典型と言ってよいものである。

 まず北朝鮮の韓国砲撃問題から始まり、韓国では北朝鮮の後ろ盾である中共に対して、不満や苛立ちを持っているが、「その一方で、『中国を本格的に学び直そう』という提言が、韓国のメディアや政界をにぎわす」とする。中共を研究しなければならない理由は、中共の政治や外交の動向は不透明であるからで、「それは日本も同じだ」とする。尖閣事件で腹を立てずに、韓国に学べと言いたいらしい。
 また「中国は共産党体制で、政策の決定過程はブラックボックスのようだ。しかし『異質』と決めつけるだけで、手をこまねいているわけにはいかない。波乱続きの日中関係を振り返ると、なおさらそうだ」とする。ここに朝日らしい、素晴らしい誤魔化しが展開されている。異質な国家は異質なのであって、それを明確に認識することは、決して手をこまねいていることではなく、却って正しく対処をするために必要な前提である。「波乱続きの日中関係」と言っても、中共側が一方的に引き起こしているものである。
 ついで鄧小平の唱えた、戦略としての穏健論と強硬論の二面性を、紹介した上で、次のように述べているのが重要であろう。「経済優先は中国の自信をよみがえらせたようだ。発展とともに強まるナショナリズムを背景に、主権や領土も中国当局にとって、おろそかに出来ぬ国益となった。この変化を凝視しないと日本の国益を損ないかねない」。尖閣事件のおかげで、ついに中共政権の走狗である朝日新聞すら、「この変化を凝視しないと日本の国益を損ないかねない」と言わざるを得なかったところは、実に感動的である。
 しかしここにも、凄まじい誤魔化しがある。別に中共の国益が変化したわけではない。鄧小平の「韜光養晦」路線なる穏健論は、あくまでも力がつくまでの偽りの姿であって、軍事的肥大と共に侵略的膨張主義の本性を剥き出しにてきたに過ぎない。そんなことはずっと以前から分かりきったことである。それをひたすら隠蔽してきたのは、外の誰よりも朝日新聞自身である。
 では今後どうしたらよいかと言ったら、朝日の提案は実に陳腐なことで、要は人的な交流の拡大である。そこで「独裁国の中国とは人脈など作れないと考える人が、民主党の一部にいるようだ。だが、それは考え違いである。米中関係を見れば分かる」とする。しかしここでもまた大きな誤魔化しがある。このあとに続く文中で、「大国同士の戦略的外交の一環ではあるが」と言っているように、曲がりなりにも米中間で対話が成り立っているのは、アメリカが世界最大の軍事大国という、明白な背景があるからである。
 そもそも今までに日本と中共との間で、人的交流がなかったのだろうか。では「日中友好」運動とは一体何であったのか。本社説のテーマは、「中国と向き合う」だが、日本はこれまで中共と明らかに向き合ってきた。ただしそれは、日本の中共に対する、一方的な「迎合」と言う、向き合い方であったのだ。またこれだけ経済関係が深まったのであるから、日中の間の人脈は膨大に形成されているはずである。しかしそれが日本のために役立っていず、却って害悪を与えているのである。朝日新聞は、北京大本営報道に明け暮れているのだから、中共政権との間には巨大な人脈があるに違いない。
 朝日の社説は最後の結論部分で、中共は既にしてネット社会なのであるから、「中国側を理解、納得させ、行動に移させるために、その4億人を越すネチズン(ネット市民)に日本の考えを、政府だけでなく民間も発信していくことが重要だ」「日本も官民で中国国民に直接働きかける外交を試みていきたい」と提言する。私はこの提言に、基本的に賛成である。しかし問題は発信する中身である。社説はそれについて何も言っていないが、今までのような、迎合的発信ではどうしようもない。この点については、戦前の朝日新聞記者のジャーナリスト・むのたけじ氏の発言の方が、よほどハッキリしている。
 昨年十二月二十一日の朝日新聞夕刊の「追憶の風景」という欄で、むの氏は戦前のシナでの体験を踏まえて、次のように言っている。「本当の日中友好のためには、民衆同士がきれいごと抜きに、本気でぶつからないとダメ。現在ではインターネットを使ったやりとりもできる。若者同士が存分にやりあったらいい」「日本と中国は、お互いが不満や怒りをぶつけあった上での二人三脚が必要なのです」
 では日本人はシナ人に向かって何を言うべきか。歴史に照らして明らかなのは、中共が侵略国家でありシナ人が侵略民族であると言う、紛れもない現実である。したがって日本人はシナ人に向かって、「侵略を止めろ」と言わなければならない。悪逆非道の侵略を一日でも早く止めさせることこそ、シナ人に対する真の友情である。

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