- 2015年10月 3日 11:55
- 時評
九月十九日の未明、参議院で可決されて安保法制がようやく成立した。これで安心しているようでは全く逆である、日本の危機は一層深まったと考えなければならない。盲目的・狂信的・白痴的平和主義を、マスコミが大々的にキャンペーンして、反対デモを扇動しまくり、芸能人まで無責任に発言して、全くリアリティーのない反戦平和の空念仏が、大合唱されたからである。
したがってデモの人間こそ多くはないが、この事態は六十年安保の時と比べて、ある意味で遥かに深刻であると考えなければならない。当時は敗戦からわずかに十五年後であり、戦争の記憶も鮮明な時期である。しかも世界的に共産主義が隆盛の時代であり、日本の左翼勢力もはるかに強力であった。したがってあれだけの大量動員も、可能であったわけである。
しかし今は戦後七十年も経っているのであり、世界的には共産主義は破産して、その力は全く失われた。その一方で、なによりも中共の軍国主義の脅威が、嫌になるほど現実のものになっている
それにもかかわらず、これほど白痴的平和主義が勢力を維持しているのは、占領軍がもくろんだ日本人の精神の骨抜きが、完全に成功した結果である。
一寸の虫にも五分の魂というコトワザがあるが、どんな弱小国家・弱小民族であっても、あらゆる国家・民族は自己を防衛する本能を持っている。しかし今の日本の場合はそれが完全に破壊されてしまったのだ。つまり国家意識・民族意識の完全喪失であり、精神奴隷に成り果てたのである。
この無残なまでに白痴的な日本の精神状況に対しては、世界中があきれ返っているに違いない。当然のことながら、世界の人々ははるかにまともであり、とくに中共の脅威を直接受けているアジアのひとびとは、言葉には出さなくても、大いに落胆しているであろう。
また、アメリカはどこまで日本を守ってくれるか、そもそも極めて怪しいのだが、こんな状態では、ますます日本を守ってやる気をなくすだろう。
そして最も喜んでいるのが中共のシナ人支配者であることは、言うまでもない。この日本人の白痴ぶりを、腹の中でせせら笑っているに違いない。こんな防衛本能を亡くした国家・民族こそ侵略国家・中共として、最高の獲物、侵略対象であるからである。
無知な大衆を洗脳教育で煽動している、朝日を中核とするマスコミは、ナチズム国家・中共の完全なる手先・走狗であり、日本を中共・シナ人に売り渡そうとしているのである。つまり正真正銘の売国奴だ。
これらの民族の裏切り者を徹底的に撲滅して、大和魂を取り戻さなければ、日本は確実に亡びるに違いない。朝日新聞などの大宣伝によって、敵側のデモはそれなりに盛り上がっているが、我々の側も若者が先頭に立って、この撲滅運動を強力に展開すべきだ。
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